1210年|4月 5月

2019年08月21日

那智

四日、辛卯(かのとう、しんぼう)、天気晴れ。
早朝に宝前に御参りした後、那智の御山へ御幸〔公卿以下騎馬で先駆け〕。

次に阿須賀王子(※阿須賀神社※)に御参りし、御奉幣がある。祢宜が祝詞を奏上する〔衣冠(※いかん。束帯に次ぐ正装。束帯から下襲(したがさね)と石帯をはぶき、表袴(うえのはかま)と指貫(さしぬき)にかえた活動的な服装※)〕。主典代が禄をお与えになる。御正体を祢宜が懸け奉る。御経供養・御神楽は日頃のよう。

次に高蔵王子〔紀伊湊〕に御参り。
次に佐野で昼御養事がある。次に佐野王子に御参り。次に一乃野(※市野々王子※)、次に道祖神、次に那智に御着きになる。

まず滝下に御参り〔拝殿において御輿に居て昇り奉る。信能朝臣らがこれにお仕えする〕。御奉幣・御経供養は例のごとし〔道すがら御導師が布施をお与えになる。殿上人がこれを取る〕。道すがら御正体・絵馬・八女など残りの分がここで献上される。
次に千手堂に御参り。まず御誦経がある〔寺の僧が御導師を勤める〕。予は一裏を給う。次に御加持があり〔山籠30口〕、布施をお与えになる〔布5反・一裏、白い美しい布である。予らがこれを取る〕。次に御参宮。次に御所に御着きになる。


次に夜に入って御奉幣がある。その儀式は新宮のよう。ただし飛滝権現の御幣を取りそろえる。
証誠殿で御奉幣がある。次に礼殿御所に入御。御明以下儀式の順番は本宮や新宮のよう。よってこれを略する。

執行の禄は予が取る。僧供の事は礼のごとし。供物が少なかったので御先達はことに傷つけられ申すか。15果積む。じつにもって不便不便(※ふびん。具合が悪いこと、そのさま※)。
験競べ・乱舞は本宮のよう。方延年の遊がある。上下の僧徒がこれを準備する。
事が終わって御所に御下がりになる。
posted by 藤原頼資&てつ at 02:08 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
 
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